一人声劇【遺書】
僕 涼斗 台本im
一人声劇【遺書】
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#一人声劇 #声劇台本 #朗読 #声劇
涙ダバアアアアァァァア
書いて、書いて、書き続けた
そうやって僕を切り崩して出来たものは
…ゴミの束だ
言葉を燃やした
大した事を綴ってないが
案外よく燃える
…咎められもしないのに、罰を与えるのは
幸せになることより楽だったから
…好きになれなかった
変わらない日々
変えようとしない自分
勝手だなって、馬鹿にしてもいいよ
…ただの人になりたくなかった
一度しかない人生を
何もせず浪費するしかないなんて
寂しいと思った事に間違いはないんだと
あの時の僕は、信じて疑わなかった
そっか、だから僕は…
書かずにはいられないわけが
今、分かった気がする
…君に、確かなものを遺したかったんだ
僕がいなくなった時
忘れられてしまえば
最初からいないのと同じだから…
僕がいなくなった後でも、笑っていて欲しい
けど…
「僕がいなくなった瞬間は」
「泣いてくれると、嬉しいな」
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