【 一人声劇 】かなで
ゆい
【 一人声劇 】かなで
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「君の歌が好きなんだ。」
そう私に言ってくれた君は
ーもうここにはいないらしい。
風の噂で聞いていた。
君が病気になったこと。
私は、何だか信じられなくて、何だか気まずくて、君に連絡をしなかった。
どこかの誰かが言っていた。
ある少年が自ら命を絶ったらしい。
君の名前が、私のよく知る名前が、そこらじゅうに溢れていた。
「上手だね、」「これは凄いよ。」
「君と出会えて、良かった。」
私の心を助けてくれた君は、
いつも無邪気に笑っていた君は、
ーもう“ここ”にはいない。
風の噂で知った。
君が心の病気だったこと。
私は君を助けてあげられなかった。
悔やんでも、悔やんでも君はかえってこなかった。
もし、私があの時、君に歌っていたら、君の心を少しでも、慰めて元気づける事が出来たかな?
君の悲しみに覆われた心に、少しでいい、光をさすことが出来たの?
ごめんね、君の好きな音はもう、鳴りそうにないよ。
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素敵な伴奏
https://nana-music.com/sounds/03f1f116
優しく、誰かを包んでくれるような音色。
▹▸ もうここにはいない。
▹▸読んで頂く方の感じ方で、この言葉は要らないな、一人称を変えたい、自分なりに付け足したい、などあれば全然個人で変えて頂いて大丈夫です。
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