伽月-終わりゆく世界-編☪︎第4話《甘い花菓子》
☪︎OBM☪︎伽月
伽月-終わりゆく世界-編☪︎第4話《甘い花菓子》
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☪︎Once in a Blue Moon☪︎
another Edition
〜katuki Draw to an end〜
伽月✩ あれから元森を統べる妖精は自由気ままな書庫の管理人となった。村長の家の近くにある、本がたくさんひしめき合う場所を彼女は住処にした。
何を思ったか彼女は本の妖精になりたい!!と言い出したのだ。
でもそれには確かな理由があった。
私達はそれぞれに人間に想いを馳せていたのだ。決して触れられないと解っていても……
彼女は感情に鍵をかけられたあの子の事を。
私はどこか寂しく、花に愛された貴女のことを……
それは人間でいう恋とか愛とかそんな簡単な言葉じゃ言い表せないような…でもそれでいて本質はもっとシンプルなモノの様な…
まさに媚薬。まるで甘くとける砂糖菓子のような儚い想いの様…
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