見渡しても君の物は何もなかった
綺麗に片付いた部屋は本当居心地が悪かった
左耳にぶら下がったままのピアスにまた触れた
唯一残った君との繋がりだった
君の物で散らかった部屋の片隅だった
恐る恐る針を耳に押し付けて息を呑みこんだ
驚くほど痛くなかった
君とひとつになれた気がした
ひとりじゃない
そう思えた夜だったんだ
「一緒になれたこと何か形にしたいよね」
「対になってるのは半分ことかしたいね」
そう言ったからブチ抜いた穴
これからふたりの時間をここに刻もうなんて考えていたんだ
忘れないように 忘れないように
思い出すように 刻み付けるように
ふたりはひとつだったってこと
形にしてくれるピアス
#reGretGirl
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