【二人声劇】案内人と妖精の森にて

●ハーシェ:　〇ヨノ:

少年は幻の鉱石を求めて危険な地に足を踏み入れた。 目的のためには、まずこの妖精の森を抜けねばならない。 大丈夫だ。案内役もいる。……だ、大丈夫か？ ------- 本筋を変えない範囲でのアレンジ、アドリブなどご自由に。 設定や世界観は下部にあるので演技の参考になれば幸いです。 タイミング参考： https://nana-music.com/sounds/063d6f20 ------- ●｢本当にココを通るのか……？｣ 〇｢アンタがこの先に用があるって言ったんだろ？｣ ●｢そうなんだが……うわぁっ！｣【粘液の音】 〇｢この森はあちこちから妖精のベロが飛び出てくる。ま、歓迎してくれてんのさ｣ ●｢ベロって舌か！？ じゃあこの粘液も唾液！？ 汚らわし……んぐッ｣【口を塞ぐ音】 〇｢口を慎め｣ 〇｢はあ……ここは妖精が管理する森で、オレたちは無断で入ってんだ。その態度はないだろお貴族サマ｣ ●｢もごもご｣ 〇｢おっと失礼｣（塞いでいた手を離す） ●｢ぷはっ、キミ僕の扱いが雑じゃないか！？ ここでの作法は入る前に言っておいてくれよ！｣ 〇｢おいおい、案内だけじゃなくガキのお守りまでご所望か？ 大体雑なのはアンタだろ。急に下層に来てミライズの石を探したいだなんて。アンタみたいなのはここじゃカモだ。 こんな世間知らずを案内してるだけでも大いに感謝されたいね｣ ●｢金は払うさ！ ……い、石を手に入れさえすれば幾らでも｣ 〇｢ふうん……あ、その花には触るなよ｣ ●｢この赤い花か？ 綺麗だが、毒でもあるのか｣ 〇｢血食い花(チグイバナ)だ。花の裏に本体があって、花に見える部分に触れると腕を食われる｣ ●｢ヒッ、本当に生きて抜けられるんだろうな……？｣ 〇｢さあ？ 森のご機嫌次第だ。がんばれ｣ ●｢な！ 僕を置いて行くな！｣ ------- 　● 上層に住む貴族の少年 ハーシェ 幻の石を求めて単身下層に降りてきた。世間知らず。 素直ではあるが、ナチュラルに尊大で無意識な差別意識が根付いている生粋の貴族。 上質な衣服を纏っているため野盗に襲われていたところをヨノに救われ、そのまま護衛兼案内役としてヨノを雇った。野盗に救われた礼としては、宝石でできたスカーフ留めを渡している。 　〇 下層に住む案内役 ヨノ 下層の知識に長け、腕っ節もある。集落で身を寄せあって暮らすことが普通の下層では珍しく、単独行動を好み特定の集落に属さない一匹狼。 野盗に襲われていたハーシェを謝礼金目当てで助けてやった。 受け取ったスカーフ留めだけでも下層で住むならこの先5年は安泰だが、世間知らずの坊ちゃんを放っておけない気持ちと、科学社会に生きるはずの貴族が迷信まみれの石を求めることに興味を持って同行している。 　・上層 貴族階級のみが住まうことを許された特別な区画。 ここでは妖精や占いなど不可思議なものを蔑んでおり、徹底して科学的に発展した暮らしを送っている。 　・下層 一般階級や没落した元貴族、はては犯罪者などがそれぞれ集落を作り混在して住んでいる。 上層の何倍にもなる広大な土地で、妖精や食生(物)植物などが支配している未開拓の場所も多い。下層人のほとんどは機械をおとぎ話としてしか知らず、自然と共存することで生き抜いてきた。 　・ミライズの石 下層の奥地にあるといわれる幻の鉱石。 希少ではあるが見目も悪ければ硬度も低く、物理的な使用価値は皆無に等しい。ただ、持ち主の願いを一度だけ叶えるという言い伝えがある。 ------- Thanks !! BGM：MusMus SE：効果音工房 +自分の顔叩きました😇 とにもかくにもファンタジー世界に飛び込みてえ！ と気が狂ってしまった結果、勢いで台本作っちゃいました。 いろんな方の二人が聞けたらうれしいです〜🙏 #声劇 #二人声劇 #掛け合い #台本 #ファンタジー #キサキ台本