秒針を噛む (Acoustic ver.)
ずっと真夜中でいいのに。/ Covered by🔥アンジュ🏰アリシア
秒針を噛む (Acoustic ver.)
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第2話🔥🏰編「私はいつでもあなたのそばに」
「誰かー!誰かいないの!?いたら返事してー!」
鬱蒼と生い茂る森の中で、アンジュは声を張り上げていた。
魔法でも気配を探っているが、魔法を使う本人の精神状態が不安定なためあまり使い物になっていない。
不安で不安で、思わず泣きそうになる。
…そういえば昔もこんなことがあったような。
アンジュは気を紛らすためにも、それを必死に思い出した。
「…そうだ」
アンジュは幼い頃、屋敷の裏にある森の中で迷ったことがあった。
森の中には入ってはいけないという約束を破り、探しに来るであろうアリシアから隠れようと考えていたのだが…、隠れ場所を探して先に進むにつれて、遂に出口がわからなくなってしまい。
大泣きをしながら、必死に大声である人の名前を叫んでいた。
「…もう、呼ばないと、思っていたけれど」
不安で、怖くて仕方がなくて。
震える足で地面を踏みしめながら、深く息を吸い込み、
「ア……アリー!いないの!?」
と叫んだ。
"アリー"は、幼い頃のアンジュが呼んでいた、アリシアの愛称だ。
成長するにつれて、アンジュもアリシアも言わなくなった愛称だが…、気づけばアンジュは、その愛称を呼び続けていた。
「アリー、アリー!!」
声が枯れそうになるほど叫び、アンジュはとうとうその場に座り込んだ。
例え強気な態度をとっていても、アンジュにとってアリシアは、いつまでも自分のお姉さん的存在なのだ。
屋敷にいる人の中で、一番アンジュに年齢が近いという理由でアリシアがお世話係になり、そこから専属使用人になるまで時間がかからなかったのは、他でもないアンジュがアリシアに懐いていたからだ。
今だって本当に容赦なくいろいろ言えて、それに怯えることなく淡々とした返答が来るのは、アリシア以外にいないのだ。
アンジュは、一粒だけ涙を流した。
「アリー……お願い、助けて」
「___はい、アリーはここですよ、アンジュ様」
「…!?」
幻聴かと思いつつ背後を振り返ると、そこにはアリシアが立っていた。
「っあ、アリー……」
「お嬢様、無事でよかった」
そう言って少しだけ微笑んだアリシアは傷だらけで。
懸命に自分を探してくれていたことなんて、ひと目見ただけでわかった。
「ごめん、少し…泣かせて…」
「もちろんです。不安でしたね、もう大丈夫ですから」
ぎゅっ、としがみつくようにして静かに泣くアンジュをそっと抱きしめながら、アリシアは自らと彼女に回復魔法をかけた。
*
「ごめん、アリシア。もう大丈夫だから」
「ええ、そのようですね。では、まずはここを突破いたしましょう」
すっかり元通りになったアンジュは、アリシアと共に突破方法を考え、なんとか出口のあたりまでたどり着いた。
「もうすぐね。…アリシア」
「ええ、なにかいますね」
出口の前に現れたのは、巨大な魔物だった。
「アンジュ様、防衛魔法はお任せを。攻撃に集中なさってください」
「わかったわ!」
魔法のなかでも物理魔法が得意なアンジュは、敵に接近することが多いため、比較的怪我をしやすい。
そんなアンジュの防御力を上げたり回復をしたりとサポートをしつつ、アリシアも隙を見て攻撃を仕掛ける。
「今よ、アリシア!」
「っはぁぁぁ!!!」
アリシアの一撃が当たり、魔物は消滅した。
2人のコンビネーションは抜群だった。
「一緒に戦ったの…、初めてのはずなのに」
「…まあ、長年お互いの顔を見ておりますから。」
「それもそっか」
少しだけ笑い合い、2人は出口へと足を進めた。
森の中から外に出ると、何もない地面が続いていた。
「みんなたぶんこの森で迷ってるよね?」
「ええ。下手に探し回るよりはここで待つほうがよいでしょう」
「探しにきたほうが迷っちゃったらダメだしね。…ここは幸い魔物もいなさそうだし、待つのには最適ね」
「はい。…皆さんの無事を祈りましょう」
「…そうね」
to be continued…
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「秒針を噛む」
🔥アンジュ(cv.あいじろ)
🏰アリシア(cv.らる)
🏰生活の偽造 いつも通り 通り過ぎて
1回言った「わかった。」戻らない
🔥確信犯でしょ? 夕食中に泣いた後
君は笑ってた
🔥「私もそうだよ。」って
偽りの気持ち合算して
吐いて 黙って ずっと溜まってく
🏰何が何でも 面と向かって「さよなら」
する資格もないまま 僕は
🔥灰に潜り 秒針を噛み
白昼夢の中で ガンガン砕いた
🏰でも壊れない 止まってくれない
「本当」を知らないまま 進むのさ
🔥🏰このまま奪って 隠して 忘れたい
分かり合う〇 1つもなくても
🏰会って「ごめん。」って返さないでね
🔥形のない言葉は いらないから
。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。
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#アコギ伴奏 #まッきー
#Cooperationjourney #こぺじゃに
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