暖炉があった、部屋。【一人声劇】

演:募集中　作:TK4

台本0669th【一人声劇】 例え、美化しているとしても。 【 #利用事項の確認お願いします】 ●伴奏への拍手・コメントお願いします。 https://nana-music.com/sounds/062eb271 ●性別は自由に読めます。 ●台詞改変(変更・増減)× ●台本コピペ× ■■■■■ 寒くなると、思い出す。 家族で１つの部屋に集まって、父は猟銃の手入れ、母は編み物、姉は読書をしていた。 暖炉(だんろ)に新しい薪をくべるのは自分の役目で、早く燃えて欲しくて炎をじっと見ていた。 冬に食べるシチューが好きだった。 暖炉で焼いた鶏肉を入れるのが我が家での作り方。 他でもそうするものだと認識していたから、友達の家に泊って夕飯にシチューが出た時、まだ鶏肉が足されるんだとしばらく食べないで待ってしまった。 夢を見て、憧れて、やがて都会に出た。 色んなものがあって、色んな人がいた。 でもどれも自分の為だとは思えなかった。 勢いで出てきてしまったから帰りづらくなって、家族の元に戻らないまま何年も過ぎた。 寒くなると、思い出す。 あの部屋にしか暖炉がなかったから集まっていただけで、家族団欒とは違った。 ワクワクしていたのも誰かに話し掛けるのも自分だけで、家族の間には会話がなかった。 あの頃の自分は気付けなかった。 父と母は別れて、姉は地方に嫁に行った。 手紙で知らされる度に後ろめたさだけが湧いて、返事はしなかった。 都会には暖炉より便利な器具がある。 けれど、虚しさまでは埋まらない。 都会にはシチューより美味しいものもある。 けれど、心はずっと飢えている。 ■■■■■ 【実演ありがとうございます！】 pal https://nana-music.com/sounds/06ac8e26 雄中酔太 https://nana-music.com/sounds/0639ba26 ■■■■■ #TK4台本 #冬 #家族 #思い出 #都会 #孤独 #声劇 #一人声劇 #1人声劇 #朗読 #一人朗読 #1人朗読 #一人用 #1人用 #台本 #台詞 #コラボ #コラボ用 #コラボ歓迎 #拍手返します #コメント返します #nana民と繋がりたい #ヨルシカ ■■■■■ 【書いたやつ一覧】演者様お待ちしております。 https://nana-music.com/playlists/3425802