慕情春海~比翼篇~ Part.1
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慕情春海~比翼篇~ Part.1
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孟春(もうしゅん)の空の霞、眺む
淑気(しゅくき)満(み)つ刹那 霞晴れし
沈沈(しんしん)として
山深し小暗(こぐら)しの間(あい)
寄り添って
時のぞむ、明(あ)け六(む)つ、響(どよ)み
天伝(あまつた)う、東雲(しののめ)
諸(もろ)恋ひて、真日(まけ)長く恋ひ渡る
思ひ積みてもなお 比翼は恋衣離さず
斑雪(はだれゆき)の隙間から
紅(くれない)の薄様(うすよう)
天道歩く初茜
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