Blessing
On and On
Blessing
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🐺結城翔 バースデー記念
チーム名 グループサウンド
ーBlessing/halyosyー
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❄️Blessings for your birthday
🕯Blessings for your everyday
🐺最後の一秒まで前を向け
🕯剥がしても何故だか増えてくタグと
ランク付けされてく理不尽な価値
❄️そんな数値で人を推し量らないでと
飛び交う言葉を手で覆い隠した
🕯Oh... It's time to get up
🐺灯火を消す前に
❄️Oh... It's time to get up
🐺足元を照らせ!
🕯ほらここをじっと見つめてみて
❄️最高の味方が映ってるでしょ?
⚛️それは命の証
❄️🕯Blessings for your birthday
Blessings for your everyday
🐺例え明日世界が滅んでも
❄️🕯Blessings for your birthday
Blessings for your everyday
🐺最後の一秒まで前を向け
⚛️Hip hip HOORAY 🕯これから先も
⚛️Hip hip HOORAY ❄️君に幸あれ
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🐺結城翔 バースデーストーリー
in紫苑の家
「「ハッピーバースデー、翔!」」
パンパンッ!と破裂音が鳴り響く。宙に舞ったカラフルなテープが結城翔の耳に引っかかった。
「……は?」
普通なら誕生日を祝われれば喜ぶだろう。翔だって普段なら盛大に喜ぶ。
が、今は朝8時。しかも彼は寝起きである。
「さ!今日はとことん祝うで!!」
「翔、早く準備してきて。」
「分かった!分かったから押すな!転ぶ!!」
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顔を洗って、着替えて、リビングに戻ると「本日の主役」と書かれた襷と三角の帽子を強制的に身につけさせられる。
「ほら翔、座って。」
紫苑が椅子を引いたのは所謂誕生日席という場所。そして机の上には沢山のご馳走が用意されていた。
「しょうの好きそうな食べ物、沢山用意したで!」
「これは朝ご飯ね。昼と夜も用意してあるから。 」
「お、おう…。ありがとな。」
明らかに気合いの入ったお祝いに、翔は最早引いていた。
(祝ってもらえるのはありがたいけど…。こんなに食いきれるのか?)
そう心の中で呟きつつも、目の前にあるハンバーグを一口頬張る。
1回噛むと大量の肉汁が溢れ出し、口いっぱいに肉の旨みが広がった。
「うめぇ!」
「そりゃそーや!大人気店の料理集めたからな!」
「なかなか苦労したよ。何度行列に並んだことか。」
「え、これそんな人気なやつなのか?」
「そうだよ。ほら、前に翔が食べたいって言ってたやつ。」
そんなハンバーグあったかと考えると、数ヶ月前に2人にその店のサイトを見せた記憶が蘇った。
「他も、しょうが食べたがってたやつを中心に集めたんよ!」
「すげぇ…。」
「できるだけ全部今日中に食べてね。」
「……は?この量を?」
「今日中に食べないとアカンもんばっかなんよなぁ。」
「翔、ファイト。」
「嘘だろ…。」
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「キッツ…。」
数十分かけて、3人でなんとか朝食を食べきった。
「これが昼と夜もあるのかよ…。美味いけど…。」
「日持ちするものは後日にまわそうか…。」
「せやな…。」
流石に2人もキツかったようで、昼と夜の食事は減らすことが決定した。
「ケーキは夜でいいよね?」
「今は無理だな。」
「無理や。」
「さて!んじゃ次はプレゼントタイムやな!」
マナツがそう言うと紫苑は自らのプライベートルームに駆け込む。どうやらそこにプレゼントが置いてあるらしい。
少しすると紫苑が大きな袋を抱えて部屋から出てきた。
「改めて、誕生日おめでとう。プレゼントどうぞ。」
「さんきゅ!」
翔が箱を受け取るとずっしりと重みがある。何が入ってるのか気になり、早速袋のリボンを解く。
「しょうは“待て”もできんのかぁ。」
「ちゃんとしつけなきゃ。」
「誰が犬だ!俺は狼だっつってんだろ!」
ワーキャー言いながら袋から中身を取り出すと、大きな箱が出てくる。
「これ!最近発売された最新ゲームじゃねぇか!
確か抽選当たらないと買えないんじゃ…。」
「必死に抽選券集めて当てた。」
「すごい人気なんやな、これ。抽選もめっちゃ並んどったわ!」
「ちなみに翔、まだ中身入ってるよ。」
2人が必死になって当ててくれたことに少し感動していると、紫苑に声をかけられる。
袋をさらに漁ると、軽めのプラスチックに手が触れる。
「ん?なんだこれ。」
取り出してみると、先程の最新ゲーム機でプレイできるゲームソフトだった。
「おー!これも人気のやつ!」
「まだまだあるでぇ!」
マナツが袋をひっくり返すと、そこからは大量のゲームソフトが流れ出てくる。
「……資金源は?」
「……秘密。」
喜びよりも金銭の心配が上回る量だった。
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「おらぁ!いけ!そこだー!」
ドドドドッ!と銃を連射する音が室内に響く。
プレゼントされたソフトのうちの1つ、戦闘ゲームに翔はどっぷりハマったようだ。
「んん?何これ、何のボタン?おわっ!爆破したわ。」
「ゲームオーバー?なんで?そもそもどうなったら負けなの?」
……まぁこの2人は置いておくことにする。
「こいつしぶといな…。
えっと、プレイヤー名…。kanata?なんか聞いたことあんな…。」
「しょう〜、これどうするん?なんか爆発したんやけど。」
「翔、このゲームって敗北条件なに?」
翔が集中してるとこに横から邪魔が入る。
「なぁ!しょう!」
「翔、ねぇねぇ。」
「うっせぇ!ガイド読んでろ!!」
翔が投げたガイドブックが紫苑の額に直撃する。
その後どうなったかは、ご想像におまかせしよう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「そろそろ夕飯にしよか。」
「だね。」
「まだ食うのか…。」
昼食も食べ、色々なゲームをして、気づけばすっかり日は沈んでいた。
「冬は暗くなるの早いよね。」
「せやなぁ、あっという間や。」
「どうせ今日も深夜まで遊ぶくせに…。」
翔の呟きが2人に届いたのかは分からない。
「夜はケーキもあるよ。食べれる?」
「…いける?」
「…食う。」
翔の気怠げな返事を聞いた紫苑は、冷蔵庫からケーキを取り出す。
「おー、見た目綺麗だな。」
「普通に美味しそうやね。」
冷蔵庫の中身を物色し、日持ちしそうなものを避けて温め直したり机に並べる。一通り終わると全員席に着く。
ケーキの上には蝋燭が数本たてられ、炎が揺れる。紫苑が部屋の照明を消せば、温かみのある光が部屋を照らした。
「しょう、思いっきり消したれ!」
「よっしゃ!」
翔がめいっぱい息を吹く。蝋燭の炎は綺麗に全部消え去り、部屋は闇に包まれた。また紫苑が照明をつける。
「よし、食べようか。」
紫苑が切り分け、3人の目の前にケーキが並ぶ。
「「「いただきます。」」」
翔が真っ先にケーキを口に運ぶと、徐々に顔色が悪くなっていく。
「お、おい。これ誰が用意した…?」
「?、紫苑やけど。」
「うん、僕が作ったよ。」
「「……は?」」
マナツと翔の声が重なる。
「だからこんな不味いのかよ!」
「翔が毒味してくれて助かったわ…。」
「え、不味い?」
紫苑が一口食べると彼女も顔を真っ青にする。
「うん、これ食べない方がいいかも。」
「なんで手作りしたんだよ…。」
「紫苑に任せるんやなかった…。」
「今からでもケーキ買い直してくるね。」
「そうしてくれ…。」
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「すっげぇ誕生日だったな…。」
深夜3時。紫苑とマナツは疲れてしまったのかすっかり夢の中だった。故に後片付けを全て翔が行っている。
「ったく…。俺の誕生日だぞ…。」
もう終わったけど、とボヤく。
皿を洗いながら今日あった出来事を思い出す。
「……まぁ、悪くなかったな。」
家を出てから忘れていた、家族の温もりに似たものを感じた気がする。翔はそう思った。
「さーて!俺も寝よ!」
(Writer 冬華)
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Illust シズ
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⚛️On and Onの今までのサウンドはこちら↓
https://nana-music.com/playlists/3672548
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