限りなく灰色へ
Alice
限りなく灰色へ
- 42
- 7
- 0
【このセカイに別れを告げて】
Alice
私は俗に言う凡人というものだ。
才能なんてない、ずっと思っていた。
どこかの才能のある人間をずっと羨んでいきていた。
何度私に才能があればと思ったことだろう。
それでもみんなは私を肯定してくれた。
努力を、心意気を沢山褒めてくれた。
そんな中、去年の誕生日にこう言われたんだ。
「これを、来年のお誕生日会で弾いてほしいんだ。」
私のピアノを楽しみにしてくれる人がいる。
その事実だけで私はとても嬉しかった。
今私の手に渡されたのはその楽譜だ。
約束の印だ。
約束はちゃんと守らないと。
目の前の悪を振り切って、私は約束を守りにいく。
その行為が正しいのかはわからない。
あっちを正義だと言うのなら、こっちは悪になる。
私は正義を壊したのかもしれない。
いずれにせよ、誰も正しくなんてなれない。
こんな世界に、正義や悪と名付けて境界線を引く方がおかしいんだ。
……なら、境界線を無くしてしまおう。
私のピアノの五線譜が、橋となるのなら。
私のピアノの音符が、鍵となるのなら。
そう願いながら、向こう側の世界に帰ろうか。
いつかここにいる全ての人が、幸せになることを祈って。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー♣️ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
才能なんてないからここで一生泣いているんだろ
目に映った景色の青さが羨ましく思っていた
路肩に転がる人生アスファルトの温度下がってる
真夜中を照らす灯りを求めつなぐ電波セカイへと
Rainy Rainy 求めるものだけ描いた
心閉まって待って!本当は叫びたいのよ
Rainy Rainy 強くありたいと願った
声は無情に散って孤独を奏る
指先から伝わっていく虚しさの色
『認めてはくれないの?』
燻んでしまったの灰色に
こんな才能なんて借り物
まだ人生終わっていないから
諦めんなって誰かの声
見失ってしまったのアイロニー
気付けなくて今も抗ってる
この感情奪って去ってよ
ドロドロになってしまう前に
wow..私だけみて愛を伝えて
wow..こんなセカイとバイバイバイバイ
wow..滲む想いなぞって描いた
wow..夢の形笑っていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー♣️ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
#D_of_S
Comment
No Comments Yet.