【朗読台本】Placeboー錆浅葱色[Side.N]
朗読:お名前 伴奏:レーニャ様
【朗読台本】Placeboー錆浅葱色[Side.N]
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卒論が終わりました(小声)
だいぶ間が開きましたが、前回の続きです
ナツの仲間三人衆、再び!
1人しか居ないけど……………
(以下台本)
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え〜もう帰るの、とごねる金褐色の頭を鷲掴んで引き摺りつつ、俺は溜息をついた。
「用事は終わったろ。」
「え〜、まだ居ようよ〜…あ!アンタもさ、気になる子がいるって言ってたじゃーん!」
「…そういうのじゃない。それに…そろそろ潮時だ」
「何がよ〜、オレにも分かるように言ってよね〜」
ーーー
昨日まで寝泊まりしていた旅館の2階部分が全壊した、との噂が往来のここそこで囁かれている。
追われるように山道を駆け、戸を叩いた町外れの宿。敷きっぱなしの布団の上を転がりながらモモキが唸った。
「う〜〜ん……でもさ、ほんとによかったの?」
「何がだ」
「乾物商の親父んとこのあの子だよ!あんたそーいうの今まで無かったのにさあ!」
「…これ以上居ても厄介を増やすだけだ。それに挨拶なら昨日のうちに済ませてきた。」
「ハァ〜?あんたの言う挨拶ってどうせ、置き手紙とか伝言とかでしょ〜?ちっともちゃんとしてねぇじゃん、あんなに嬉しそーに毎日通いつめてたくせにさ」
「………」
「………また顔見せに行きなよ」
「…………、あぁ」
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補足
金褐色 きんかっしょく
鷲掴んで わしづかんで
引き摺り ひきずり
往来 おうらい
唸った うなった
乾物商 かんぶつしょう
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第1話
https://nana-music.com/sounds/0608133c
第2話
https://nana-music.com/sounds/060fdb36
第3話
https://nana-music.com/sounds/061bd16b
第4話(前話)
https://nana-music.com/sounds/061d4eec
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(以下雑文)
めちゃめちゃ分かりにくいと思うんですけど今回。
自覚はしている………
(一応毎回考えてはいる)尺の関係とかもあって本文にこれ以上の解説要素を盛るのは無理だった…
親方やイェナイ(仮)が暮らす「ヒノモト」ですが、第3話でこの国についての「情報が無い」との言及があります。カラが言ってたやつです。ちなみにカラは異国から来たものすごーい凄腕の情報屋です。設定が雑!
情報が無いとはつまり、情報が外に出ないように工作されているということ…ここらへんで無理矢理汲み取って頂けると嬉しいな、みたいな…
ちなみにモモキはただの馴れ馴れしい奴ですが、(実は)冒頭でべろべろに酔っ払ってるにも関わらずその後一晩中山道で馬を駆けさせられる丈夫な人です。無駄に生命力が強いとも言う。
あと今回から #連載中 タグを付けました。(オイ)
もう読み物ですこれは(開き直り)
#台本 #朗読 #声劇 #朗読台本 #声劇台本
#拍手返します #連載中
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