朗読シリーズ物。④
─君の罪─ ①からあります ころろ
朗読シリーズ物。④
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一緒に考えたもんね
許さない
噛んでごめんなさい
✃✁✃✁✃✁✃✁✃
やっとこの時が来た。
僕は喜びに満ちていた。
「ねぇ、ずっとお姉さんを待ってたんだ。」
"ムカつく"
『どういうこと?』
"苛々する"
「数ヶ月前にあった神社の火事で、ね」
彼女の顔が青ざめていく
あの日の出来事が鮮明に蘇ってきたようだった。
「やっと思い出してくれたね」
震える彼女を見て自然と、乾いた笑いが零れる
"つかの間の幸せはどうだった?"
僕はあの時の彼女のように笑う。
許さない。
もう逃がさない。
「僕と同じにしてあげる」
彼女を鎖で縛り腕。足。顔。僕は火で炙っていった。
─いやあああッッ!!─
あぁ、その声が聞きたかったんだ。
「これからよろしくね僕の玩具さん」
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