15.一ヶ月後
劇団indies
15.一ヶ月後
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千歳「あれから一か月、雨水は今どこで何をしているんだろう。」
外の風にあたりながら千歳はただ一人、空を見上げて考えていた。
千歳「あの日から少しずつここのことも分かってきたけど…自分が何者なのか恭安は教えてくれないし、何も分からずじまいだな。」
凛「やっと見つけました。」
千歳「貴方は…誰?見覚えがあるような…。」
凛「覚えてくださってたのですね…とても嬉しいです。あぁ…でも、再会を喜んでいる場合じゃないんだ。…すみません、千歳様。」
凛は千歳の脇腹に一発、強いパンチを入れた。
千歳「ゔっ……!」
雨水「一発殴られたぐらいでへばるな。」
凛「雨水…城の方に行ってたんじゃ無かったのか?」
雨水「お前こそ…こいつの使用人じゃないのかよ。…あぁ、主の命より自分の命が惜しいってか。」
凛「お前に何がわかる!お前こそ、千歳様をどうする気だ。」
雨水「守るのさ。絶対に城へは戻さない。」
凛「それなら仕方ない…行くよ!!」
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