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日食なつこ
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2021/12/4
曇天に光の穴を開けるべく焦げる太陽は
図らずもあたしに似ていると思った
どんなに焦れたところで
明日は明日にしか来ない
簡単なことに気づけず
今日も今日を取り逃しました
出発点は同じ筈
なんであの子は前にいるんだ
蹴って蹴られる戦場で
君のペースでなんて抜かすのは誰だい
曇天は風にたぶらかされあたしを残し晴れ渡った
途方に暮れる爪先 次吹く風を見計らって
いつまで経ったって動き出さない
この手を取り君が飛び込んだ
モーターエンジンで動く街は
乍ぁこのあたしを受け入れるかい
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