紙ノ吹雪

読み手:まなてぃ　刀剣乱舞:山姥切国広

声真似はできませんが、素敵な台本に思わず演じさせていただきました… （イヤホンじゃないとスピーカーでは聞きづらいかもです💦） 写しと本歌、二振りの山姥切をここまで心理描写した台本に敬愛の念を禁じえません お借りしましたのコメントや拍手も必要無いとのことですので、キャプションにてお礼を述べさせていただきますm(_ _)m 以下台本師さんのキャプションを貼らせていただきます！ ──────────────────── 修行、三通目の手紙。 したためて終えて筆を置いた時、ふと、あいつの顔が頭を過ったんだ。 本科……山姥切長義。 俺たち刀は人の命を絶つが、人の言葉は、より恐ろしく、生かしたまま心を蝕み壊す呪いにだってなる。　 実際、山姥を斬った伝説は複数存在したし、同じ結末でも、それに到達するまでの道のりは新芽から小枝が分かれ出るように曖昧だった。 そこから俺は大切なものに気づけた。 でも、あいつは？ あいつは自分の記憶と信じる逸話に惑い、今この瞬間すら苦しんでいるんじゃないのか……？ 支離滅裂でもいいじゃないか。 今以上に憎まれたって構わない。 たとえ斬りつけられたとて甘んじよう。 そう決意した俺は新しい紙を用意し、長い時間をかけて、あいつにも手紙を書いた。 伝わらなくてもいい。 でも伝えたかった。 俺たちは別々の存在なんだと。 だが、俺は結局、その手紙を主への封書に忍ばせる前に、びりびりに破り捨てたんだ。 風に舞い、散り散りに消えていく思い。 それは決して一方的ではなく、俺の口から山姥切長義に伝えなければならないと力強く輝きを増していく朝日が諭してくれたから。 帰る。 晴れた迷いを携えて。 ──────────────────── BGM:音楽の卵様 #二次創作 #刀剣乱舞 #声劇 #フリー台本 #山姥切国広 #改変自由 #キャプション転載歓迎 #五条月乃の台本