声劇「星の声」
台本 るん太
声劇「星の声」
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素敵な台本、素敵な音源、ありがとうございました(*' ')*, ,)✨めろペコリ
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星を見る度に君を想うよ。
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声が聞こえたんだ。
途切れ途切れで全部はわからなかったけれど。
芯の強い声だった。
古いラジオを見つけて、なんとなく再生ボタンを押したら流れだして…それは星の声だった。
どこかの遠くの、星の声。
力強く生きていて、でもどこか寂しそうで。
笑っているようで泣いているようだった。
別れの言葉を最後に何も聞こえなくなってしまったけれど。
この声はね、もう何十億年も昔に発信されたものなんだって。
その頃の地球は人が住めるような環境じゃなかったんだ…。
私たちが生まれるずっとずっとずーっと前のこと。
だから聞こえてきた今はもう、この声の星は消えていて、確かに光り輝いているけどそこには存在しないんだ。
見えるのに存在しないなんて不思議だよね…。
この声もきっとそれがわかっていたんだね。
それでも希望を捨てなかった、強い強い声。
だからね、届かなかったとしても言いたいと思ったんだ。
君の声、見つけたよ。
私の声は君に届いたかな?
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