声劇 あの輝く一等星に。
台本:あいざわ 読み手:○○
声劇 あの輝く一等星に。
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#声劇 #声劇台本 #朗読 #朗読台本 #本と万年筆
_昔、まだじいちゃんが生きてた頃。
まだ小さかった俺を膝に乗せて
じいちゃんはよく話をしてくれた。
今でも覚えてる。あの夏の日。
今日みたいに星がとても綺麗な満月の夜。
じいちゃんはその綺麗な月を見上げて
俺に一つだけ、夢を語った。
皆はそれを笑ってた。
「空想の中の話だ」とか、
「そんな話ありえない」とか。
でもその時の俺は、
少し泣きそうになったんだ。
それを言ってたじいちゃんの顔が
月を見上げたじいちゃんの顔が
とても優しくて、悲しそうで
このまま星空に消えていきそうだったから。
俺は思わず、
じいちゃんの服の袖をぎゅっと掴んだ。
そうしたら、じいちゃんはにっこり笑って
俺の頭を優しく撫でた。
今でも忘れられない。
何故か、思い出すと泣きそうになる。
けど、あったかい。
俺もいつか、あの綺麗な一等星へ行けたら。
そうしたら、また出会えるかもしれない。
久々で緊張した( ˇωˇ )w
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