第2章 12話
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第2章 12話
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2人から受け取った傘を持ち、次の依頼を探す2人。次の依頼はどんなものだろうか……
「あ、なんだか頼れそうな人がいる気がするな〜」
「オ、オレは頼れないのか……?」
「だってキミも…迷ってるって感じでしょ…?
迷い人が迷い人に頼み事ってすると思う…?」
「そ、それは……。」
「大丈夫だよ。絶対キミの探し人も見つかるから。声をかけてみよう。あの〜」
「はい、なんでしょう?」
「今人探しをしてて……」
「人探し?特徴は?」
「紫色の目で、黒髪の男の人、使い魔にして、友達にしようとしたら、逃げられた……」
「つ、使い魔で友達……?…悪気はなさそうだから探すのはいいんだけど……」
「あの…私も人探ししてて……いいですか…?」
「構いませんよ。」
「ありがとうございます〜!えっと……私の探している人も紫色の目で黒髪なんだけど……」
「血縁関係でもあるの…?」
「その子のことは本当にチラって見て気になるな〜って思っただけだからそんなこと言われてもわからないな〜…」
「あの男の人、猫にしたから猫耳と尻尾生えてるぞ……!」
「猫にした……???ということはあなた方は一体…?」
「まぁ悪いことなんてしないから正体バラしてもいい気はするんだけどね〜。」
「オレ達、悪魔だ…!強そうだろ…!!」
「なるほど…悪魔さん達でしたか……。
悪さをしないのであればもちろん引き受けますよ。少々お待ちを。行きましょう、旅人さん。」
「待って…!オレ達も、行きたい…!」
「…お邪魔じゃなかったら、一緒に行ってもいい…?」
「そっちの方が心強いね。お願いしようかな。」
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