月夜の音楽会
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月夜の音楽会
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───── 月夜の音楽会 2人の秘密ね ─────
アテナは絶賛迷子になっていた。
「めちゃくちゃ広い……完全に迷った……」
アテナは広い庭をとぼとぼと歩いていた。
空には大きな白い月が輝いている。良く手入れされてる庭の花々とても綺麗だったが、迷子のアテナの心を癒してはくれなかった。
さて、どうしたものか……と腕を組んで考え込んでいたその時。
「だぁれ?」
聞こえたのは幼い声。振り返るとそこにスミレ色の髪の毛の魔女がぽつんと立っていた。
「あ、えっとあたいはアテナ。実は迷子になっちゃってさ。やっぱりドレスコードとかに引っかかって会場に入れないのかね……これ、あたいの1番お気に入りの服なんだけどね」
「服は関係ないよぉ」
「え?」
「リュヌはお気に入りの服を着るのが一番いいと思うなぁ……きっと入口が捻くれて迷子になっちゃったんだねぇ。案内するねぇ」
リュヌはアテナの手をとり、さっさと庭を歩き始める。迷わず薔薇の生垣に足を踏み入れる。
「待て待て!あんたは誰だ?もしかしてこの宴の主人なのか?気付いたらここにいたけど、ここは何処なんだ?」
その問いかけにリュヌは首を傾げる。
「リュヌはリュヌだよぉ。ここは白き月の宴の会場だよぉ」
「いや、それはわかるけど……」
「ここはリュヌのお友達になってくれそうな人を集める場所で、リュヌもよく分かんない」
「友だちに?」
「うん。アテナもなってくれるかなぁ?」
「え?まぁ、あたいで良ければ全然良いけど」
「本当?嬉しいなぁ!!」
リュヌは嬉しそうに声を弾ませて、繋いでいる手をパタパタと振り回す。
と、突然生垣を抜けて視界がひらけると、広い中庭に出た。どうやらパーティの会場はここのようだった。何人かの魔女たちがテーブルを囲んでいるのが遠目に見える。
「じゃあ、リュヌはお友達をお迎えに行かないといけないんだぁ。また後で遊ぼうねぇ!」
「え?あ!」
気付いた時には既にスミレ色の魔女は姿を消していた。
「何か変なやつだったな……」
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「月夜の音楽会」
⏳リュヌ・ブランシュ(cv.はいねこ)
🔨アテナ・ウィンストン(cv.ソノラ)
⏳月明かり 揺れて さざめく予感
🔨白銀(しろかね)の 岩場に 黒い影ひとつ
⏳ 寂しげなメロディー
🔨ぼくを招くよ
⏳優しい嘘も悲しい真実も
🔨本当の君に 出会うための道標
all:月夜の音楽会 2人の秘密ね
この手を離さずに もう一度始めよう
調子外れの歌が こんなに愛しくて
思い出の花束を 何度も届けよう
all: ぼくだけの歌姫
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☪︎素敵な伴奏ありがとうございました☪︎
Mieco様
https://nana-music.com/sounds/03ab4b73
☪︎ 𝕋𝕒𝕘 ☪︎
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