第3話
Sheep
第3話
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第3話
花蓮「(家来役が嵩陽で守り人役が私。
準主演の女王役が雅くんで主演の白雪姫が春嘉くん。
配役も無事決定し、稽古も順調に進んでいた……そんなある日のこと、予期していた最悪の事態が起きてしまった)」
雅「……降りる」
嵩陽 「みーちゃん、何で?」
雅「ずっと思ってたんだけどさ、なんで僕が準主演なの?そこは普通主演でしょ。」
花蓮「えっと……」
雅「僕ならもっと役を引き出せる。
そこの下手っぴに主演張らせても、
ただでさえくだらない学生のお遊び演劇が
でかい子供のお遊戯会になるだけ。」
花蓮「そんな……」
嵩陽 「みーちゃん、言い過ぎ」
春嘉「……僕の技量が足りないのは認めるよ。
準主演である君との掛け合いじゃ、完全に足手纏いだった自覚もある。
でも、主演が取れなかったからって駄々を捏ねるのはただの我が儘だ。
そんな人に主演なんて渡さないし、降りてもらっても構わないよ」
花蓮「春嘉くん!?それは何がなんでも」
春嘉「僕たちの邪魔をするくらいなら、いない方がマシ。
いいよ?天下の元天才子役さん、忙しいのに付き合わせちゃってごめんなさいね」
雅「……ふん」
嵩陽 「みーちゃん……?どこ行くの?
みーちゃん!
……ごめん、行ってくる」
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