レイ・アリューシャ【後編1】
台本 由季
レイ・アリューシャ【後編1】
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👠レイ・アリューシャ キャラストーリ【後編1】👠
レイ・アリューシャ役
〔https://nana-music.com/users/8798436〕
城にて。
玉座に腰掛ける女王陛下の前に、恭しく礼をし、立膝をつくオリヴァー。レイはオリヴァーの横に立っている。
女王「そなたの働き、見事だった。レイも無事で何より」
オリヴァー「有り難きお言葉。」
レイ「……!」
普段は名前なんて呼ばない女王にレイは少し驚く。
女王「さて、そなたへの報酬だが」
オリヴァー「恐れながら、陛下。報酬は必要ありません。」
レイ「……?」
報酬が必要ないと言うオリヴァーをレイは不思議そうに眺める。
女王「ほう?何故だ?」
オリヴァー「陛下に報酬をいただくほどのことはしておりません。その代わり、1つだけ私の意向を聞き入れていただけますか?」
女王「…いいだろう。」
オリヴァー「ありがとうございます。恐れながら、ご令嬢の誘拐を企んでいる者は底知れず居ります。どこに居てもそれは変わりません」
それは、レイが忠告を受けた言葉と同じだった。
女王「城は安全ではないと?」
オリヴァー「その通りでございます。ここで、私からご提案が。」
女王「何だ?」
オリヴァー「ご令嬢の護衛を私に任せていただきたいのです。私の監視下であれば、ご令嬢が攫われるようなことは一切ありません。」
レイ「……」
女王「随分、自信があるのだな。」
オリヴァー「自信がなければ、このように申し上げません。」
女王「…そうか。いいだろう。娘を任せたぞ。」
レイ「……」
そんな簡単に了承されるとは、やはり、自分は必要ないのだと思い知らされたような気持ちになるレイ。
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