【朗読】『花園浄土』より『夜顔』
原作:御餅田あんこ
【朗読】『花園浄土』より『夜顔』
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50投稿目なので、大好きなお友達の御餅田あんこ先生( https://twitter.com/ankoooomochida?s=09 )の作品、短編小説集『花園浄土』より『夜顔』を、素敵なBGMをお借りして朗読させていただきました!
あんこ先生の作品はKindleで、こちらの夜顔はカクヨムで無料で読めますぞ!🙌
超絶最高にエモが詰まった作品なので読んでみてください!🙌💕
Kindle📖
https://www.amazon.co.jp/%E8%8A%B1%E5%9C%92%E6%B5%84%E5%9C%9F-%E5%A3%B1-%E5%BE%A1%E9%A4%85%E7%94%B0-%E3%81%82%E3%82%93%E3%81%93-ebook/dp/B085W8NWV8
カクヨム📖
https://kakuyomu.jp/works/1177354054915911862
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ふと気がつくと、周囲は真っ暗だった。
周囲の植物がひとかたまりの闇に見えるほどで、驚いて東屋の外に飛び出すと深い藍色の空には月が輝いていた。東屋で眠りこけて、いつの間にか夜になっていたのだ。
夕食までに戻るように言われたが、とうに時間は過ぎているだろう。しまったと思った一方で、居場所が分かっているはずなのに呼びに来てくれなかった母を恨んだ。
テーブルの上に広げたままの水筒を片付け、急ぎ家に戻ろうと思ったその時、視線の先で、白いものが揺れるのが見えた。
それは東屋のさらに奥、ただ木々が立ち並ぶその中に、月が白い光の筋を落としている。その清澄な光の舞台に躍り出るように、白いスカートが翻った。
おそるおそる近づいて木の陰から様子をうかがうと、そこには白いワンピース姿の女の子がいた。細やかな月明かりでは顔まではよく見えないが、背格好からして従兄弟たちの誰かではないだろう。彼女は楽しそうにあちらこちらへ足を弾ませながら地植えの草花を眺めている。まるで挨拶でもしているみたいに。
しばらくして、不意に顔を上げた彼女の視線が芳隆を捉えた。
「ごきげんよう」
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