セオ 前編②
⚠企画用のため関係者以外閲覧及び視聴禁止
セオ 前編②
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前編②
母「…っ!ちょっと!何するのっ!!!!」
その瞬間母の叫び声が響く。次いで、床に倒れる母。腹にはナイフが刺さっていた。セオはナイフを抜き取り、父親に近づいていく。
セオ「……」
父「な、なんだよ!俺を殺そうってのか!?やれるもんならやってみろよ!その代わりこいつが死ぬからな!」
父親は、レノの首を絞め続ける。
レノ「……っ!」
セオ「……レノを離せ。このクソ親父!!!」
セオは勢いよく父親の背中に勢いよくナイフを突き立てる。
父「この……クソガキが……」
父親は手を離す。
レノ「…っ!(勢いよく咳き込む)」
父親を突き飛ばし、レノに駆け寄るセオ。
セオ「レノ!怖かったな。ごめんな、守るって言ったのに…駄目な兄ちゃんでごめんな……」
レノは必死に首を横に振る。
レノ「……」
セオ「……このまま休んでろ。兄ちゃんが方をつけてくるからな。」
レノ「……っ!」
まだ声が出せないのか、セオの手を引き何かを訴える。
セオ「…大丈夫だ。もう怖いことなんてなくなる。痛いことも。これが終わったら兄ちゃんとどっか遠くへ行こう。」
レノ「……っ!お、お兄ちゃん!!」
次の瞬間、レノは床に倒れる。セオは混乱した。何故、妹が床に倒れているのだろう。何故、妹の背中が赤くなっているのだろう。
セオ「……あ、レノ、レノ!!」
セオは、レノの近くに座り込み、血を止めようと必死に手で抑える。
父「残念だったな。あんなんで俺は死なねぇよ。傷ついたなぁ。実の親を殺そうとするなんて、なぁ、こういうこと、なんて言うか知ってるか?」
簡単な止血をするセオ。
セオ「……」
父「…正当防衛だ。だから、俺はお前を殺す。俺は殺されかけたしな。」
セオ「……れ」
父「あ゛?はっきり言えよ。」
セオ「黙れ、黙れ、黙れ!!!!」
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