オリヴァー 前編②
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オリヴァー 前編②
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【仮面ごしの狂気~ひび割れた正義~】
オリヴァー・ノーツ キャラクターストーリー
前編②
夜が明ける前だからか、人とすれ違うことはなく、オリヴァーは歩き続ける。
やがて辿り着いたのは、小さな教会だった。
オリヴァーは自然と吸い寄せられるように中に入っていった
?「ねぇ、大丈夫?怪我してるの?」
声をかけられたのは入ってすぐだった
目の前に立つ自分より少し幼いであろう少女が美しい白髪を靡かせて、彼を見上げていた
?「泣いているの?」
少女はオリヴァーを心配そうに見つめる
オリヴァー「この人を、…母を弔いたいんだ。ここに来るのはお門違いだと分かっているけど……」
?「そこに座って待ってて!」
少女は、教会の奥に駆けていく
オリヴァー「……弔う資格なんて、俺にはないのに」
?「シスター!こっちだよ!」
先程の少女に連れられてやって来たのは、優しげな女性
シスター「人を悼む気持ちがあれば、資格なんて必要ありません。その人を愛している証拠なのですから。さぁ、お母様を弔ってあげましょう。頑張りましたね。」
オリヴァー「…でも、俺は、この手で…っ母を…」
シスターは、母親の顔を慈しむように見つめる
シスター「それがこの方の望みだったのでしょう。だって、こんなにも優しいお顔をなさっているわ」
その言葉を聞いたオリヴァーは、静かに涙を流す
シスターは彼の背を優しく擦る
オリヴァー「……母さん」
落ち着いてきたのであろう、彼の背から手を離し、シスターは立ち上がる
シスター「イリス、アリスティアと一緒にこの方のお傍に居てあげて」
イリスと呼ばれたのは先程、オリヴァーを心配そうに見ていた少女だった
イリス「うん!でも、お姉ちゃんどこにも居ないよ?」
シスターは悪戯に微笑む
シスター「アリスティア、いつまでも隠れていないで出ていらっしゃい。」
やがて、1人の少女が隠れていたのであろう教壇からその姿を見せる。
アリスティアと呼ばれた少女は、イリスと同じ美しい白髪を靡かせる。唯一、イリスと違うのは左右の目の色だった。右目は夜空のように鮮やかな紫色、左目は海のように澄んだ青色だ。どこか神々しささえ感じるその姿に、オリヴァーは息を呑んだ
アリスティア「……いつから分かっていたんだい?」
その口調はどこかミステリアスで、彼女の魅力を引き立てるようだ。どこか不服そうな声色にシスターは、慈しむように微笑む
シスター「最初からよ?」
イリス「お姉ちゃん!」(食い気味に)
イリスはアリスティアに思い切り抱きつく
アリスティア「こら、イリス。そんなにはしゃいでまた泣くのは君だよ?」
イリス「大丈夫!泣いてもお姉ちゃんが笑わせてくれるもの!」
シスター「イリスは本当にアリスティアが大好きなのね」
イリス「うん!」
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