🌙黄昏時の雨音。🕒
06.「六月は雨上がりの街を書く」
vocal.翠
https://nana-music.com/users/9753084
雨が、朝の森を洗い流してゆく。頭のてっぺんからすっかり濡れてしまったが、こんな日も悪くはない。ふと魔法舎を見上げると、窓越しにあいつの姿が見えた。瞳を閉じて、雨音に耳を傾ける姿でさえ、美しい。オレはあいつのそんな姿を、こうしてこっそり眺めるのが好きだ。
数分後、長い睫毛の下で煌めくサファイアと目があう。……あいつに渡すために摘んできた花、見られてないといいんだが。
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窓映る街の群青
雨樋を伝う五月雨
ぼうとしたまま見ている
雫一つ落ちる 落ちる
心の形は長方形
この紙の中だけに宿る
書き連ねた詩の表面
その上澄みにだけ君がいる
なんてくだらないよ
馬鹿馬鹿しいよ
理屈じゃないものが見たいんだよ
深い雨の匂い
きっと忘れるだけ損だから
口を動かして
指で擦って
言葉で縫い付けて
あの街で待ってて
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伴奏:萩*様
https://nana-music.com/users/4426068
white youzy様
https://nana-music.com/users/2611476
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