画面越しの悪夢
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画面越しの悪夢
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『サプライズプレゼントは喜んでいただけたでしょうか?』
サラが指をさした先に皆の視線が向く。
そこにはモニターにまた別の新しい文字が映し出されていた。
まるでこの状況を楽しんでいるかのような文章にその場にいた全員が凍りついた。
沈黙が訪れる。
画面には次々と新たな文字が表示されて行く
『これより皆様には【プレゼント選び】を行ってもらいます』
『サプライズを引き起こした犯人を見つけてください。
一定時間の後、開催される【誕生日パーティ】にて誰が次のプレゼントに相応しいか投票してください』
『投票されたプレゼントには素敵な【飾りつけ】を施します』
『もしも間違ったプレゼントを選択してしまった場合は、その場の全員に飾りつけを行います』
『例え誰であれパーティを欠席することは許されません』
『もし逆らうようなことがあれば
全員彼女のようになってしまいますよ』
その文字を見た瞬間、みんなの視線が一斉に足元に転がるモニカの亡骸に注がれた。
恐怖で口元を塞ぐ者、顔が真っ青に青ざめる者
視線を逸す者。
そんな一行を無視するかのようにモニターの画面は更新されて行く。
『それでは、本日の主役に喜んでもらえるよう
とっておきのプレゼントを用意しましょう』
#モチパ
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