九章・百鬼祭
怨霊『 』
九章・百鬼祭
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怨霊『 』
挑み、挑み、最期まで報われず。千年後まで悪の代名詞として名ばかりが生き永らえてまいりました。
私は決して弱くなかった。人の域を越えられなかった、ただそれだけなのでございます。
だからこの歌は、ヒトに縛られ続けた鬼の歌とでも題しましょう。
いっそ鬼になれてしまえば楽だったのでしょうか。
その答えを知りうる者は、もうどこにもいないのです。
-歌詞-
ちょいとここらで去れコウベイドウ
好きなあなたの好きはないや
鳴いた私はまだ ずっと待って
夢見心地はさぞユウレイドウ
石を叩いてそりやさいや
だから私はただ ずっと待って
嗚呼
ここでこうかそこでそうか 繰り返しの馬鹿幽霊
なんで?
削りあって痛めあって 百鬼鳴いて
まっさらなら声上げて
今神の手にかけて さあ
まっさらなら声上げて
今盾を手に取って さあ
歌:瀬吏
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