コロリ④
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コロリ④
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仁の声「これが150年前の東京、幕末の江戸の町!まるでリアル時代劇だな」
麟太郎「おう、南方先生、あの男たちさ」
洪庵「お待たせいたしました。勝様」
麟太郎「紹介するよ、こちらは西洋医学所頭取の緒方洪庵先生だ」
仁「緒方洪庵ってあの有名な…」
麟太郎「記憶をなくしていても、緒方先生のことは知ってるみてぇだな(笑)」
洪庵「勝様、こちらがお話されていた…?」
麟太郎「そうだ、神の国からやってきた神の手を持つ南方仁先生だ」
洪庵「南方先生、今江戸は恐ろしい流行病“コロリ”侵されております。この病魔を撃滅するため、是非に是非に我々にご指南を賜りたく…」
純庵「先生!頭をお上げください!こんな得体の知れない男に西洋医学所頭取ともあろうお方が!」
麟太郎「(仁に耳打ちする)ほぉら、この通りのかたぶつばかりだ」
洪庵「先生、治療法はいかに?」
仁「治療法は…まずは大量の水分を補い続けることです」
洪庵「水分!?」
純庵「戯けたことを!先生、騙されてはいけません!こやつの言い分は全くもって正反対の治療法を言っています。コロリに水分など、子供でも分かりますよ(笑~突然の嘔吐)」
医師たち「山田先生!」
麟太郎「おいどうしちまったんだい?」
洪庵「この症状は!コロリだ!」
仁「緒方先生、これ以上の伝染を防ぐために患者を隔離せねばなりません!」
洪庵「分かりました!」
仁「なんなんだ!?神様はいったい俺になにをしろって言うんだ!?」
奇形腫の声「元へ戻シテ」
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