和風声劇「桜の約束」
● 様×〇 ゆりら/演奏 四ノ宮りゐ様/台本 伊織
和風声劇「桜の約束」
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……どのような運命でも、
私はずっと
あなたを………。
〇…八重
●…数馬
〇来る春も、来る春も。
八重(やえ)の花を満開に咲かせ。
●来る春も、来る春も。
満開の花に君の面影(おもかげ)を探して。
〇どれだけの散る花を、見送って来ただろう。
〇それは、まだ私が人として生きていた頃。
〇「戦(いくさ)、ですか…」
●「あぁ、雑賀(さいが)は紀州の要(かなめ)。ここを落とせば、殿(との)の天下統一にまた一歩近づく。」
〇「…ご武運(ぶうん)を。」
●「案ずるな、桜の頃には帰れよう。帰ったら、祝言(しゅうげん)だ。」
●「人を斬って、また斬って。」
〇「武士たるもの、死を恐るることなく。」
●「血に濡れた刃(やいば)が鈍(にぶ)くなっても。」
〇「主(あるじ)のため、武勲(ぶくん)のために。」
●「…………!」(←斬られた感じで)
〇「…!数馬、様……?」
●例え今生(こんじょう)で、再び会うことができなくても、
〇この身は樹となり、花を咲かせ。
●生まれと終わりを幾度も繰り返し。
〇あなたをずっと…
●「八重、いま帰った。」
〇「おかえりなさいませ、数馬様。」
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