【声劇台本】狭間
声: BGM:NARUTO疾風伝 DTM:うた 台本:明烏
【声劇台本】狭間
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目の前に 星が光る。
紫の空に薄く 縫い付けられた星空。
眠っていたようだ。
そう思い至った途端、激痛にさいなまれた。
体の至る所が脈を打ち、熱を持ち、
それでもどうにか立ち上がると、
引き攣る痛みに どろりとしたものが脇腹を伝った。
夢では ない。
それは恐怖の痛みだった。
今まで見たどの悪夢より ひどい場所に立っている。
そこかしこに倒れている人間だったもの。
足元に転がるのは
従軍からずっと同じ幕舎だった男。
首が無いが 何故だかすぐにあいつとわかる。
それが何故だったかを思い出すより先に
這いつくばって嘔吐した。
泣きたくとも涙は出ず、
長い時間そうやって ひたすらに吐いた。
大勢の、命を奪った。
奪っておきながら、
それが何の為だったのかが、思い出せない。
腹の中がさっぱりしたように感じるが
脳は未だ、煮えるように混乱している。
どのような作戦だったのか。
帰陣するには どちらへ向かえば良いのか。
故郷が、どの方角だったのかさえも。
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庇われたのか 庇わせたのか
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