【一人声劇】雪花消【朗読】
読み手:兎咲 姶良/台本:アロワナ
【一人声劇】雪花消【朗読】
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また笑い合えるその日まで…。
台本
白い季節が色づく頃、
身体を突き刺すような
冷たく透き通った空気が
僕(私)の肺を満たし、
遠い記憶を思い出させる。
灰色の空から舞い落ちる花びらでさえ、
一つ一つ表情は違うのに、
僕(私)の時間は、止まったまま。
笑い方さえ、忘れてしまったような気がする。
あの時、君の手を握っていれば
何かが変わっていたのだろうか。
君を追いかけていれば、
今も隣に居てくれたのだろうか。
答えは分からない。
僕(私)の手を温めてくれたあの日を、
2人で歩いたあの道を、
歩くはずだったこの道を、
気まぐれな木枯らしが消していく。
舞い散る花びらを受け止めながら、
どこまでも深い空を見ていると涙が零れた。
この涙の温もりだけが、
僕(私)に残された君との絆。
この胸の痛みこそ、君と過ごした証。
また会える日まで大事にしまっておこう。
その時は、笑顔で話したいな。
いつか来るその時を願いながら、
「さよなら」
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