[一人声劇]1≠start(イチハハジマリデハナイ)
読み手:○○様 台本:千雪堤
[一人声劇]1≠start(イチハハジマリデハナイ)
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利用規約台詞下
[台詞]
人は壱(イチ)から始めると言う
けれど
始まりは、壱(イチ)ではない
君は不思議に思ったことはないか?
時計が十二から始まること
十二が始まりだなんて馬鹿げていると思わないかい?
時計に終わりや始まりはないのかもしれないが
それでもあえて十二を始まりと呼ぶのなら
僕はそれをとても気持ち悪く思う
いっそ十二の下に
零(ゼロ)と書き足してしまえば
いいんじゃないだろうか
そうすれば零(ゼロ)で始まり
十二で終われる
…そうか、君はそう思わないのか
ならば君はお利口なのだな
ああ、嫌味ではないさ
ただ僕が利口ではなかったと言うだけだ
忘れてくれ
人の子はそうして
何の疑問も持たずに教えられたことを
はいと素直に受け取り育って行くのだな
だがもし君が何かに疑問を感じるのなら
それは間違いではない
声にせずとも、胸の内に秘めていてくれ
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