【声劇台本】夢の中で出会った子の話。 読んでみた。
セリフ〈へにゃちょこ〉¦台本〈心話〉
【声劇台本】夢の中で出会った子の話。 読んでみた。
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心話さんの素敵な台本読ませていただきました。
早口じゃないと収まらないのでお聞き苦しい部分もあるかもしれませんm(*_ _)m
〈セリフ〉
あれ……朝?
なんだか長い夢を見た気がする……
懐かしくて……温かくて……凄く心地のいい夢。
夢から離れるのが寂しかった。
だけどいくら思い出そうとしても思い出せない。
やはり夢なんてそんなものなのだろうか……?
夢なんて記憶の片隅に過ぎない。
覚えなくてもいいことだと、私の脳が勝手に処理をしたのだろう。
今日も変わらない。
そんな夢のことなんて忘れて……きっと、私は授業を受けて、居眠りをして怒られ、ご飯を食べて……また眠るだけ。
どうせ……こんな感情すぐに消えうせる。
なのになんでだろう……なんで私はこんなに泣いているのだろう。
わからない。思い出せない……
だけど思い出さなきゃ……そんな気がする。
ふと服を脱いだ時、私の胸元には金色のロケットペンダントが輝いていた。
少し錆び付く金属ボタンを押すと、中には一枚の写真。
男の子……いや女の子なのだろうか。
誰かは知らないけれど。この子はとても懐かしくて暖かい。
下からお母さんの声が聞こえる。
はーい、今行く。
私は見知らぬロケットペンダントを胸に着けたまま、柔軟剤の香りがするシャツを着た。
思い出せるまで。待っててね。
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