【声劇】ロマン
読み手: 台本:エグゼクティブソーダ
【声劇】ロマン
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「よぉ、来たぜ」
『また来たのか
今度こそのたれ死んだと思ったのによ』
「そう簡単に死なねえさ
弾が切れた、100発ほどくれ」
『ふん、そんな旧世代の遺物…
いつまで使うつもりだよ』
「M19…これより強え銃が他にあるってのか?」
『仕込んだアームガンからエネルギー弾を撃ち出す時代にそんな化石みたいな武器使ってるお前には理解できねえわな』
「ビカビカ光るビームが撃ちてえならそうしたらいいさ、昔からの男の夢だろ?」
『違いねぇ
鉛玉バンバン撃つより、いまやよっぽど現実的だ』
「だがそんな現実的な武器が、
化石に撃ち負けるんだ
笑えるだろ?」
『はたから聞いてりゃ、荒唐無稽の笑い話だぜ?
よっと…ほれ、弾だ
お前しか買わねえからな、よりどりみどりだぜ』
「いいねぇ…
あんたもこんだけ文句言ってるくせに、しっかり弾作ってんだからよ
笑けてくるぜ」
『ははは、化石みてえな銃だの弾だの作る理由は
お前がその銃使うのと同じだろ?』
「あぁ、間違い無いね」
※同時
「ロマンだな」
『ロマンだろ?』
「にひひひ!」
『はははは!』
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