「君と私の歌」
contrary
「君と私の歌」
- 14
- 0
- 0
正反対だとしても、抗ってみせる!!
皆様こんにちは。contrary-対のウタ-です。毎月歌唱サウンド、Short Storyを投稿してまいりますので、是非ご覧くださいませ。
໒꒱Setting
_____世界最大のアイドル都市、"Dream City"。
ここにはアイドルのみが住むことを許され、同時に活動はここでしか許されない。ファンは毎回アイドルを映像で観て楽しむのだ。
アイドルになる為の審査をくぐり抜けた者はたくさんおり、数が増え過ぎたために、都市はアイドルに"愛称"と声の"分類"をつけ、管理を始めた。
それからというもの、対の声と分類されたアイドルグループが次々と都市の圧力により解散、同じようなアイドルばかりが残るようになり、アイドルブームは衰退していった。
そんな時に、ハクとクオンはアイドルを志し、Dream Cityに足を踏み入れた。
周りが辞めていくなか、対の声を持つ二人は堂々とステージに立ち、マイクを持ち。
対の声を、だけれど同じ志しを持つ歌声を、ステージに響かせた______。
✦Short Story
ハクside
今日はお休みの日。
久々に出かけようとクオンを誘い、Dream City最大のデパートに訪れたのだが…、
「…あれ」
「あっ」
「琉梨奈…さん?」
correct rightsの琉梨奈さんとばったりでくわしてしまった。
「…ちょうどよかった」
琉梨奈のその言葉に、わたしもクオンも身構える。
いざとなったらわたしが囮になって、クオンに先に行ってもらって助けを呼んでもらおう。
最悪の事態を想定して考えながら、恐る恐る声を出す。
「…ち、ちょうどよかったって…何がですか?」
「…ああ、別にキミ達をどうこうしようとかっていう意味じゃないから、安心してよ。…って言っても、無理か」
はは、と笑うと、琉梨奈はわたしたちに手招きした。
彼女についていったら危険かもしれないけれど、同時に協力をお願いできるチャンスでもある。
「どうする、クオン」
「…行ってみよう」
そう言うクオンに頷き、琉梨奈の元へと歩く。
「んーと、ここのカフェでいいかな。奥の個室に3人、お願いします」
個室に入り、無意識のうちにクオンの手を握る。
クオンはそれに気づくと優しく握り返してくれた。
「…キミ達にね、聞いてみたかったんだ。なんで都市に叛逆しているのかってことをね。」
わたしとクオンは顔を見合わせた。
「知らないんですか…?」
「うん。実は、そんなにDream Cityにもアイドルにも詳しくないんだ。私は、correct rightsの琉梨奈は、ただただ"約束"の為にアイドルをやっているだけだからね」
「…そうなんですか」
全く知らないアイドルになるほどの"約束"ってなんだろう、と気になりながらも、わたしたちは彼女にぽつぽつと理由を話した。
「…なるほどね。だから叛逆してるんだ。」
こくこくと真剣な表情で頷く琉梨奈さんは、いつものように敵意をむき出しにしてくる"correct rightsの琉梨奈"さんとは全く違う人間に見える。
ちょっと怖いな、と思っていると、
「はい…。あの…なんか、correct rightsの時とあたし達への態度、随分違いません?」
気になっていたことをクオンが聞いてくれた。
「ああ、確かにそうだね。私はプライベートと仕事は関係性も分けるタイプでね。correct rightsの時の私だったら、キミ達と個室に来たりなんてしないし、理由を聞いたりなんてしない。correct rightsの琉梨奈とっては、contraryを潰すということだけが目標だからね。…ただ」
琉梨奈の目が変わり、凍てついた空気が漂い始める。
「最近はcontraryを潰す意味がわからなくてね。contraryはべつに私達に危害を加えていない、なのに私達は危害を加える…。これはとてもおかしいと思っていてね。私達には"約束"があるから、それを守ってもらうためっていう理由があるけれど、それがcontraryを傷つけていい理由にはならない。」
琉梨奈はそこで言葉を切り、わたし達に視線を向けた。
「それはずっと…思っていたんだ。いつも本当に、申し訳ない」
琉梨奈が頭を下げる。
「あなた達がやりたくてやっているわけではないことなんて、わかってますから」
「そうだね」
「…!ありがとう…」
「っあ、あのね、琉梨奈さん」
わたしは勇気を振り絞って話題を振った。
「わたし達の叛逆に、協力してほしいの。」
琉梨奈は目を見開くと、しばらく黙り込んだ。
たっぷり溜めてから、琉梨奈が口を開く。
「ごめん、すぐには協力するとは言えない。私の"約束"は…少し特殊でね」
「もちろんすぐにとは言いません!」
「もし協力してくれるのであれば、あたしかハクに2番と伝えてください。」
「わかった。」
話に一区切りがつき、個室が静寂に包まれる。
そして同時に、外の喧騒にも気がつく。
「お客さんいっぱい来てるみたいですね…」
「あっじゃあわたしとクオンが先に出ますね。琉梨奈さんはたっぷり置いてから出てくださいね」
琉梨奈と別れ、わたしとクオンは一緒にカフェを出た。
「…とりあえず、伝えることはできたね」
「そうだね、よかった。…あのさ、クオン。せっかく来たんだし、一緒にお店回らない?」
「何言ってんの、それが目的で来たんでしょ」
クオンがそう言ってニッと笑う。
…やっぱり、クオンのこの笑顔は安心するなぁ。
「…うん!!」
この日は夜遅くまでデパートのなかのお店巡りをして、大量の荷物を抱えて帰った。
…思わぬところで進展があってよかった。
わたしはそう思いながらクオンの隣を歩くのだった。
໒꒱Idol Roster
contrary
🌷光石 恋白 cv.さくらんぼあめ
「わたしたちの歌で、みんなを幸せにできたら…それ以上嬉しいものはないね〜。だから歌うよ〜、正反対だ、合わないと言われたとしても、クオンと一緒に!」
アイドル名 白"HAKU"
歌声のタイプ 光
パートナー 黒"KUON"
🥀城影 黒音 cv.琉伊
「あたしたちの歌で、みんなに幸せを与えたい!!その為にあたしたちは歌う!全力で!合わないなんて、そんなの決まってない。…たとえ前例があったとしても、それはあたしたちじゃない!だからハクと歌い続ける!」
アイドル名 黒"KUON"
歌声のタイプ 影
パートナー 白"HAKU"
✦Rival group"correct rights"
🌸桃園都姫 ももぞのみやび
「アタシ達に勝とうなんて、ムボーなこと言っちゃって♪だぁいじょうぶよ、そんなに頑張らなくてもっ。アタシ達が潰してあげるから♪」
アイドル名"都姫"
歌声のタイプ"色"
パートナー ルリ/アカリ/優里沙
気の強いcorrect rightsのリーダー。甘くも凛とした声を持つ。かっこいい物、人に目がない。都市も反逆者にもあまり興味はない為、オフの時はわりと気さくだったりする。プライドがかなり高い分、実は誰よりもメンタル面が弱い。
🌙彩黄琉梨奈 あやきるりな
「キミ達、"DreamCity"がどうしてまだ息をしているのかわかっているのか?…そうそう、都市のおかげだ。わかってんじゃん。それなのに何、抗うって。面白い冗談だ!_____今すぐ辞めさせてやるよ」
アイドル名"ルリ"
歌声のタイプ"色"
パートナー 都姫/アカリ/優里沙
中性的な声を持つcorrect rightsの王子。男性のような話し方をし、熱血で優しい性格をしている。自身が尊敬する都市に対して反抗しているcontraryに冷たい態度をとっている。スポーツ関連を好む。実はかなりの妹気質。
💧水谷あかり みずたにあかり
「あーむっ。もぐもぐ…んー、今日もおいしいなぁ〜。え?あー、あかりその潰すとか潰さないとか特に興味ないんですよね〜。だってあかり関係ないし?…でもあかり、反逆者とか大っ嫌いなんだよね。だからさ、____消えて?ね?」
アイドル名"アカリ"
歌声のタイプ"色"
パートナー 都姫/ルリ/優里沙
何事にもあまり興味を示さない、ふわふわと可愛らしい声の持ち主。ただし、それで成り立っているのにそれを邪魔するもの(反逆など)に対してはかなりの反抗心を見せる。余計なことが大嫌い。ハンバーガーはあかりの大好物。
🍀茶緑優里沙 さみどりゆりさ
「どうして反逆するんですの?わたくし達だけがアイドル。それを都市様は望んでる。都市様が間違っているはずありませんわ。変なことをおっしゃっている暇があるなら、さっさと荷造りでも始めたらいかが?」
アイドル名"優里沙"
歌声のタイプ"色"
パートナー 都姫/ルリ/アカリ
誰もが知る企業の社長令嬢。優雅で落ち着いた声を持つ。弱々しげな話し方をするが、それは話し方と雰囲気のみで、言葉は鋭く容赦がない。自分と仲間こそ絶対という思考を持ち、そのほかをひどく嫌う。苗字に緑が入っているが、緑色は嫌いらしい。琉梨奈と同じく都市を尊敬している。
都市の長
👠満嶋 雛香 みつしま ひなか
Dream Cityの都長。アイドルを嫌っており、前任の父親から都長を引き継いですぐに"整理"を始めた。自分の思い通りにならないと周りに当たることが多く、秘書は何度も変わっている。
✦lyric
🥀夏の君は 誰より(🎤So cute)
輝く素敵なアイドル(🎤Shining)
🌷冬の君も 大好きだけど
キラキラ太陽が似合う人
🌷瞬きなんて
できないよ だって…
🥀真面目な顔も
くしゃくしゃ笑顔も
🌷ターンをする その時に
🥀遅れて広がる髪も
🎤ねえ 見逃せないよ 会った日から
🎤昔みたいに(🌷Miss you)
ガラガラじゃない(🥀Miss you)
客席なのに(🌷Miss you)
探してくれてありがとう
🥀振り向く瞬間(とき)に
🌷指差すんでしょう?
🎤ズルい人です 君って本当に…
🎤大きいステージに 連れて行ってね
#イコールラブ #イコラブ #君と私の歌
#contrary
Comment
No Comments Yet.