【朗読】憂
読み手様: 素敵なBGM:みわたか様
【朗読】憂
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雨。
重い身体を引きずって、軋む階段を降りてゆく。
もうずっと、まともに眠れていなかった。
回らない頭を無理に働かせて、日々過ごす。
やるべきことが山積みで、休む暇さえない。
私が休めば他の人が苦労することを知っていた。
だから私は、現状を甘んじて受け入れてしまっている。
報われない努力は、努力とすら呼べないのだ。
追い詰められた人間に綺麗事を並べ立てても救いにはならない。
神様などいない。
本当に信じられるのはいつだって自分自身だけ。
努力。努力。努力。
私は何を目指しているのだろうか。
この頑張りは何の為?
わからない。
「私は何にもなりたくない。だから死にたい。」
そんな考えは何よりも贅沢だと言われた。
こんな戯言を口にして、結局は死ぬ勇気なんてものはなく、ずるずると日々生きている。
私は何の為に生きているのか。
もしも神様がいたら、この問いにも答えが出たの?
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私は神様なんてものを信じたことはないです。
スランプ気味でしたが、実体験をもとにひとつ。
「努力は必ず報われる」
続きを知ってますか。
「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。」
では私の今の頑張りは一体なんだと言うのか。
報われないのは甘えた努力だからだと自覚したくない、現状を嘆くくせに変えようと必死に努めるわけでもない、醜い私です。
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