【声劇台本】昭和遊覧-落語模様

神楽ママンゴ 蓮丸 箕面崎飛鳥

#声劇台本 神楽｢それで、あんたはあたしの落語を聴くためにわざわざこんな雨の中やってきたのかい？｣ 蓮丸｢はい。そうです。てめぇには、まだてめぇの落語がありません。それを師匠に相談したら、一度神楽師匠の落語を聴いてみろと言われたんです。｣ 神楽｢そうは言ってもねぇ。あたしはもう寄せにも出てねぇし…。｣ 蓮丸｢そこをどうか！お願いしますっ！多くの方から、神楽師匠の落語は魅力的だと伺っております！どうしても聴いてみたいのです！師匠の落語を！｣ 神楽｢(溜息)…あんた、落語好きかい？｣ 蓮丸｢はい！私は落語と一生涯共にいたい。｣ 神楽｢…いいだろう。…ちょっと待ちな。(座り直す感じで)｣ 神楽｢(咳払い)｣ 神楽「えー、どうも。昔から、はやりすたりとやらござります。神の世も、それは変わらぬようでして………｣ 蓮丸『気付くと私は、瞬きもせずに目の前に繰り広げられる世界に、夢中になっていた…。』(エコー)