あらかねの器
藤原肇
あらかねの器
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川の水を注ぎます
やっと出来たこの器に
溢れて踊る 光る水飛沫
まるで喜んでるみたい
それはこの世に一つ
言葉にはならない自分の証
華やかじゃない いびつだけれど
想いを封(と)じ込めた
この両手で ただ
くるくると 流るる季節を想う
春夏秋冬 生まれる願いを廻して
縷々と 流るる月日を想う
揺らめく川面に浮かぶ 星屑を掬い上げてた
ひたむきさを土に込めて
今は違う場所で見てる光
ここにもあると知ったの
新しい夢に 夢に
教えられて
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