1人声劇『狂った時間』夜に駆ける
読み手様:ちゃそ 台本:野良猫
1人声劇『狂った時間』夜に駆ける
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お借りしました!夜に駆ける大好きです!!
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私の仕事は、貴方のような人達を誘う(いざなう)こと。
記憶を消して、私だけを見てもらうことで、私を警戒することはない。
貴方が自ら絶つことが出来るまで、時計の針の音が規則正しく鳴るように、貴方の常識を麻痺させる。
っ…
「疲れた」
そんな言葉が不意に出た。
「もう嫌」
そんな言葉が口から零れた。
消え入る言葉で呟く私に、貴方は私の手を引いて駆け出す。
貴方は私を寵愛するように、私もそれ以上に不安定な愛を見せる。
貴方は、私と共に堕ちていく。
そう。寵愛の様に見えて、それはハリボテの誘惑に過ぎない。
貴方が消え入る前に、すかさずキスをすればそれだけで終わりだから。
っ…
「ありがとう」
最後に言葉をこぼしたのは、無意識なのか意識なのかは、よく…分からなかった。
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