あなたの夜が明けるまで
傘村トータ(🌲まつ×🥀Lia)
あなたの夜が明けるまで
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"声が枯れるまで"
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🥀壊れていたのは世界でしょうか
間違っていたのは世界でしょうか
🌲あなたには朝がやってこない だから
🌟あなたの「おはよう」は
🌲もう聞けない
🌟時が戻れば、なんて思いながら
🌲私はあなたをこんな檻に
🌟閉じ込めている
🥀声が枯れるまで歌い続ければ
🌟きっと🌲気が付いてくれるよね
🌟またいつか 光の降る街を
🌲手を繋いで歩きましょう
🌟空の青さを忘れるなんて
🥀まったく 本当に あなたは馬鹿ね
*☼*―――――*☼*―――――
『Lia……Lia!!!!!あぁ、、なんてこと……』
虚ろな視界、今まで見た事が無い程に焦った表情を見せる私の家族たち。
あ、そうか私、失敗したんだ。
それに気づくまで、そう時間はかからなかった。
『……りあ!!!!!』
白々しくざわつく観客席から、悲痛に私の名を叫ぶ女性が飛び出し、憑かれたように此方へ駆けてくるのが見えた。
『りあ……!!!!!りあッッッ!!!!!』
『お客様…!ダメです!!今は公演中で……』
『りあ!!!!!ねぇ、返事をして。ねえ!!!!……私の、愛しい子…!!!!!』
…気づけば誰かに、抱き留められていた。ふわっと香るどこか懐かしい匂い、忘れかけていた"安心感"。
私の赤色が、この人の身を染め上げていく。汚れちゃいますよって忠告したかったのに、喉が潰れたように声が出せなかった。
艶やかな茶髪……宝石みたいに目が澄んでいて。なんて美しい、女性だろうか。私の為に涙を流す見ず知らずのこの女性を、直感だけど、そう…この世のものとは思えない程。美しい、と。そう思った。
"1人で頑張らなきゃ"
"私がやらなきゃ"
無意識に思ってしまうのは何故だろう。……長女、だから。私はお姉さんだからって、それだけ考えて夢中でここまで来た。
こんなにも愛する、信頼出来るはずの『家族』が居るはずなのに。
『姉、、…………様?』
無意識にそう呟くと、私を弱々しく締め付ける彼女の色白な腕が、僅かに強ばった気がした。
"全くほんとに、貴女は馬鹿ね。"
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🌲まつ(🎗)
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🥀Lia(🗡)
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True end
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道化の華
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#あなたの夜が明けるまで #傘村トータ #拍手返す #拍手返します(気になる方) #りあまつ
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