【1人声劇】　それが消えそうな時

ピアノ:『夜刻色』レーニャ様　　演者:

『ﾌﾌｯこう見えても、私はちゃんと子ドモだったのよ？』 感情が麻痺してきた。怖い。嫌だ。 そうだ、演技をすればいい。そしたら楽しい。 これは私じゃない誰か。 なんて幸せなんだろう。 『とある役者の日記より』 ーーーーーーーーーーーー 笑い声はうるさくて、 怒ることは失礼なことで、 泣くことは逃げることの証で、 楽しむことは我慢の放棄で。 じゃあ、どうすることが、正解？ とても、知りたくなった。 そして、一番いい方法を見つけた。 声。 しゃべる。歌う。 全ての感情を司ることのできるそれはまるで魔法道具。 素敵。 腹の底から湧き上がる、幸福。 口から飛び出す、『演劇』という名の『嘘』。 『嘘』という名の『自由』。 これがあれば、私は何だってできる。 消えてしまえ、現実の感情なんて。 消えてしまえ、現実の言葉なんて。 いらないものは、みんな『演技』で消える。 素敵ね。とても、とても。 ーーーーーーーーーーーー 過去の台本『目の色が変わる時』とおんなじ役者です。 https://nana-music.com/sounds/05eb3c3b シリーズ化しました。 https://nana-music.com/playlists/3666318 レーニャさん、素敵なピアノの音色をありがとうございました。刻まれていく時計の音が夜の空気に溶けるようでした…。 #1人声劇 #レーニャ #ピアノ #役者 #演技 #嘘 #感情 #麻痺 #シリアス