【声劇】魔法の帽子屋
読み手: 台本:エグゼクティブソーダ
【声劇】魔法の帽子屋
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町はずれにある小さな帽子屋
そこは…帽子と一緒に、不思議も並んでいる
『いらっしゃい…また来てくれたんだね
お嬢さん』
「こんにちは…今日は、どんな帽子を見せてくれるの?」
『では…こちらはいかがかな?』
「シルクハット…?」
『これはね…ザブマソスコリカスが作り出す糸
フィニクスの尾羽、マジェアから寄られた紐、
ペタネイラの花びらを使って作られているんだ』
「えっと…ごめんなさい、どれもわからないわ」
『おっと、失礼
つい熱くなってしまった』
「いいえ、もう慣れてしまったわ
どれもこの世界の素材ではないんでしょう?」
『ああ、君では行くことのできない世界の物だ』
「素敵ね…私も行ってみたいわ
そんな美しい帽子が作り出せる世界へ」
『行ってみるかい?』
「…行けるの?」
『この帽子はね…魔法の帽子なんだ』
「魔法の…帽子…」
『君を、ここではない世界へ連れて行ってくれる…
どうだい?』
「ぜひ…行ってみたいわ!」
『では被ってみるといい』
「ええ…ああ…!
あああああ!!」
『…生きて帰ってこれるかは保証しないけどね?』
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#炭酸水の台本 #台本
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