【朗読】描けないもの 一作目 short ver.
BGM:HomeMadeGarbage SoundTracks様 台本:min cast「」×【】
【朗読】描けないもの 一作目 short ver.
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○月×日
今日は1日を通して、おかしな日だった。我が友のからかいなど、いつものことなのに何故か今日は妙に気が立っていて、たてついてしまった。次会う時には、謝らなくては。
だが…皮肉かもしれないが、そのおかげで、彼女と会うことができたのだ。一目惚れなのだろうか…いや、私に限ってあるはずのないことだ。
ただ単に、あの人の絵を描きたくなった。それだけだ。
『とある画家の日記』より
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学生だった頃、わたしはよく、からかわれていた。
【おまえ、女の裸も描けねーの?(笑い気味で)】
「…描けなくて悪かったな…。」
【いや、別に悪かねーけどさ、ん〜ロマンがないんだよロマンが!毎回、果物とか景色とかばっかきっちり正確に描いちゃって。】
「ロマンって……命ないものに命を吹き込むのが絵描きの仕事だって、教授も言ってただろ。」
【真面目だね。とかいいながら、恥ずかしくて女に話しかけることすらできなかったりしてー】
「なっ…」
【うぶだねぇ〜(爆笑)】
悪いやつではない。我が親友は昔からこんなやつだ。
分かってはいたし、いつもは腹が立たない。だがその日はどうもおかしかった。
とち狂っていたのか、気づけば、親友を置いて店を飛び出していたのだ。
頭の中は、混沌に染まりきっていた。
そんな時だ。
その人を見かけた時、わたしの真っ黒な中身は一瞬で洗い流されたような気がした。
美しいブロンドベージュの髪に、繊細な体の線、端整な顔立ち。
うっすらと曇っている透き通った瞳。
まるで、生きた人形(ドール)。
気がつけばわたしは、彼女に話しかけていたのだ。
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雨と雷の自然の暴力に見舞われてるminです。
この状態で学校に行けというのはおかしいです。川氾濫しちゃいます。流されちゃいます。風で前髪がなくなっちゃいます。眼鏡が使いもんになりません。
ゆうゆうと休むよ、あたしゃ
社会に出るとこれは通用しないのだろうけれど
#BGM #画家 #朗読 #2人声劇 #親友 #アンニュイ
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