【二人声劇台本】お化け屋敷
◆姉:コラボ主様/●弟:コラボ主様/台本:pipiko/BGM: ナガセさん様
【二人声劇台本】お化け屋敷
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#声劇 #二人声劇 #台本 #オリジナル台本 #コラボ歓迎 #コラボ募集 #ホラー #姉 #弟
◆「お化け屋敷?こんなところに、そんなのあったっけ?」
◆そのお化け屋敷は、近所の商店街の片隅にいつの間にか門を構えていた。
●「お姉ちゃん!ぼくお化け屋敷、行ってみたい!」
◆弟にせがまれ受付の男に料金を払うと、入場券を1枚だけ渡される。
◆(小学生は無料なのかな?)
●「おいていかないでね?一緒にいこうね?」
◆「はいはい、ほら行くよ」
◆中に入り、ハリボテの妖怪やら幽霊画やらを見ながら足を進める。
●「お姉ちゃん、ぼくもうヤダ。早くいこうよぉ」
◆「たぶんあと少しだから頑張れー」
◆怖がる弟を適当に励ましながら、ようやく出口にたどり着くと、そこには不可思議な立て札があった。
◆『入場券をお持ちですか?』
◆もう出口なのに、変なの。
●「ぼく、持ってない…。お姉ちゃんの、ちょうだい?」
◆「面倒臭いなぁ、お姉ちゃんが持ってるから大丈夫でしょ」
●「ダメだよ!だってあれは…っ!」
◆「ほら、さっさと出るよ」
◆痛いほど腕を掴む弟を引きずるようにして、私は外への扉を開けた。
◆振り返ると、小さな空き地の中にこじんまりとした石造りの鳥居が佇(たたず)んでいる。
◆昔から変わらない、馴染みの風景だ。
◆「あれ、私、一人で何をしていたんだっけ?」
◆ふと腕を見ると、小さな手に掴まれたような痣ができていた。
●『一緒に逝こうって、言ったのに』
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