【3-1】走れ
Wicked∞Wricked Ark 陸上部
【3-1】走れ
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おや、目が覚めましたか??
あなたと来たら、最後のwaltzが終わった途端ソファーで寝込んでしまうんですから。
晩餐会ですか??
えぇ、今ちょうど新たな演目が始まろうとしているところです。
え?これは夢じゃないのかって?
ふふふ……まだそんなことを仰られますか……
あなたは何を持ってして現実と夢の区別をつけているんでしょう?
触れたら?
突拍子もないことが起こらなかったら?
時間の進みが正常だったら?
では、それら全て本当は夢の中の出来事で
現実ではないとしたら??
あなたに現実が現実であると証明する術は
本当にあるんでしょうかね。
さて、ここは壊れた方舟ですが………
あくまで彼らは学生です。
そう!!青春!学び舎!汗と血と涙!
勿論、彼らにも普通に学生としての活動があります。
この演目では
彼らがあなたと何ら変わらないという"現実"をお目に入れましょう。
さぁ、今宵も愉快な舞踏会の始まりです!
まずは!陸上部の
[百獣の王の不屈の精神に基づく寮]
─SAVANA CLAW─より
ジャック・ハウル … 彩紅(サック)
https://nana-music.com/users/9785822
[ハートの女王の法律に従う厳格な精神に基づく寮]
─HEARTS LABYUL─より
デュース・スペード … 出(デュイズ)
https://nana-music.com/users/8207664
2人の歌唱です。
えぇ…この方舟にも。
部活動が存在するんです。意外でした?ふふ。学生の権利としての活動を制限するなんて、私はそんな残酷な大人じゃありませんよ?
【デュース】
気付いたときには
もう与えられてたゼッケンナンバー
参加しますなんて
一言でも言った覚えはない
【ジャック】
気付いたときにはもう
鳴らされていたスターターピストル
最終ゴールさえ知らされないまんま
駆け出した
【デュース】
息を切らして追いかけてつまずいて
見失ってここはどこ
【ジャック】
同じような風景ばっか
それでも踏み出してく一歩
【デュース】
実況も解説も観客も居ない
誰も褒めてくれやしない
【ジャック】
先頭を走る背中は いつだって
【ALL】
届かない 届かない
【ジャック】
背負ったハンデがまるで不条理でも
途中棄権も許されない
【ALL】
こんなインチキばかりのレースでも
走り続けることしかできない
……如何です??彼らも学生らしく輝いていましたでしょう??
えぇ、勿論、他の方々も皆。
彼らはまだまだ発展途上の生き物です。
校庭に敷かれたコースを廻るように、走って、転び、起き上がり。また走る。
悩み、苦しみ、時に喜び、悲しみや悔しさを分け合い、そうして日々を過ごす青く若い柔らかな新芽のようなもの。
あなたにさも身に覚えがあるのではないですか。
……なぁんて、そんな明るい表現到底ここには似合いませんねぇ。
ただ、『この場』で見えてるものだけが『現実』ではないのですよ。
勿論、見えてないから『夢だ』というつもりもありませんが。
ふふ、あなたにも意味がわかりますかね…。
お次は彼らの出番ですねぇ
どうやら、お次の演目が始まるみたいです。
あぁ…彼ららしい表現だ。
存分にお楽しみくださいねぇ。
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