💧「つむちゃんに問題〜」
🌳「どうしたの?」
💧「この花の名前はなんでしょ〜」
🌳「ええっと、蘭?」
💧「へぇ〜、蘭なんだ〜、…じゃあ、蘭の花言葉はなんでしょ〜」
🌳「えっ、花言葉?なんていうの?」
💧「ん〜、しりたい?」
🌳「う、うん…」
💧「じゃあ、一緒に歌ってくれたら教えてあげる〜」
🌷呜!哈!🌳呜!哈!
💧呜!哈!🌷呜!哈!
🌷呜!哈!💧呜!哈!
🌳呜!哈!🌷呜!哈!
🌳神戸 中央区 元町。(💧駅前)
🌳今日からドキドキニーハオハンユー講座
🌳大人、中高生、おばちゃんに
💧「…こんにちわ」
🌳「ダメダメここでは真珠ちゃんも」
🌷「“你好”!」
💧マジで…。テキスト三ページ(🌳早くも)
💧ここはとにかく羞恥心に勝つぞ
💧一万三千円の月謝は(🌳安くない)
💧好好大家ご機嫌いかが
💧『お母さん お馬さん』(🌳媽馬)
🌳『ここはどこ 君は誰』(💧你是誰阿)
💧大好きなワン・リーホンに
🌷大好きだって言うため
🌷ハイハイチャイナ ちょちょ夢心地
いーあるふぁんくらぶ
だんだん 君と同じ言葉が使えるね
うぉーあいにー 言えるかな
🌳「それで、蘭の花言葉って?」
💧「蘭の花言葉?なあに、それ〜」
🌳「もう…!」
・・・
いつも通りに有耶無耶にされた「蘭の花言葉」が気になった私は、水やりが終わったあとに書庫へ潜り込んだ。魔法の蝋燭を頼りに植物図鑑を捲っていくうちに蘭の頁に辿り着くと「美しい淑女」「優雅」といった単語が目に入る。私たちには縁遠いように感じたけれど、蘭は中国では縁起の良い花とされているらしい。
何気なく口ずさんでいた中華をイメージしたあの曲もなにか特別な意図があったのかも。いや、もしかしたら一番星決定戦を勝ち取るのは「美しく優雅な淑女」だと暗に示していたのかも。四方八方に巡らせた思考は、どこにも辿りつかないままぼんやり消えていく。
真珠はどこまでもマイペースで、「どこまでも読めない人」。だからこそ彼女の見る世界に、考える事に少しでも寄り添えたらきっと新たな発見があって、それは私の感性にプラスになる、と強く感じている。
遠くで笑い声が聞こえてはっと時計を見るともうすぐ夕食の時間だった。ああ、もうこんな時間か、と小さく伸びして先程まで熱心に目を通した頁にしおりを挟む。蘭の花に深い意味があっても無くても、またいつでも今日のことを思い出せるように。
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