サライ
やみっちリスナー
サライ
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遠い夢 すてきれずに
故郷(ふるさと)をすてた
穏やかな 春の陽射しが
ゆれる 小さな駅舎(えき)
別離(わかれ)より 悲しみより
憧憬(あこがれ)は つよく
淋しさと 背中合わせの
ひとりきりの 旅立ち
動き始めた 汽車の窓辺を
流れてゆく景色だけを じっと見ていた
サクラ吹雪の サライの空は
哀しい程青く澄んで 胸が震えた
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