ビルの合間 冷えたライター
とってつけたような幸
寂びた雑踏 溺れまいと
藻掻く僕たちを食む
『さよなら』って息を吐いた
痛みなんかないんでしょう
壊したいな 忘れたいな
痛みなんかない間に
僕の嘘と嘘と嘘と嘘の間 その差異が
くたびれたネオン街のルーフに靉靆として
また夜が始まった
アスレチックに飛び乗って
君は舞った 君は舞った
棄てられたライト身に纏って
君は舞った 僕は観てた
廃れたモールに忍び込んで
朝を待った 踊る君が
眩しくてもう日はいらないって
僕は思った 君は泣いた
夜が去った
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