声劇台本『世界の揺りかご』
朗読者︰汐 台本︰みやにぃ様
声劇台本『世界の揺りかご』
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みやにぃ様の台本をお借りして朗読させていただきました!
この台本素敵すぎて何回も読み返しました笑
雨という現象に落とし込んだ一人称のつぶやき。
これがエモくて感動しました!
以下本文
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子供の頃、僕は雨の日が嫌いだった・・・。
声をかき消す雨、空を隠す雲、全てが僕を世界から遠ざけているようで・・
そんな僕も、社会の厳しさ、人間関係、世界の綺麗なところも、汚いところも知った・・・大人になるってこうゆう事なのかな?
そんなある雨の日・・・
「あぁ、なんだか落ち着く・・・」
ポツリと零(こぼ)れたその言葉は・・・何故かスっと胸に落ちた・・・
降り続ける「雨」・・・うるさかった世界の喧騒(けんそう)を、洗い流してくれる、まるで、そっと耳を塞いでくれるかのように・・・
ふと目線をあげると
一面に広がる「雲」・・・空を覆い隠して見せようとしない、まるで、空という世界から僕を守るように・・・
瞼(まぶた)を閉じる・・・
そこは、雨の音だけが響く、僕だけの世界・・・
いない誰かに、見守られているような、そんな不思議な安心感・・・
瞼(まぶた)を開くと、いつの間にか落ちていた目線に映ったのは、足元に広がる水溜まりだった・・・
そこに映った僕の顔は・・・
「よし!明日も頑張ろう!」・・・そう思えたんだ・・・
「僕と世界の揺りかご」
本文終わり
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