【本編声劇】第2話 Part5
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【本編声劇】第2話 Part5
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シークレット☆プリキュア 第2話
「華麗に優雅に!ふたりもプリキュア☆」
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3人とトリシマーレの戦場からまた少し離れた場所から、もえたちは様子を伺っていた。
大きな音が響き、砂煙が上がる。
「あれが……プリキュア?」
心配そうに見つめるもえ。
「そうロル!」
再び大きな音と砂煙。
「かなり苦戦されているようですわ……」
「こ、この前はもうちょっとマシだったロル…でも、2人が仲間になればきっと大丈夫ロル!」
「そんな急に言われても……」
戸惑った様子のもえだが、
「私は、やりますわ。」
紗良はキッパリと言い切った。
「紗良!?」
「困ってる人がいたらすぐに助けに行く……いつものもえなら、きっとそうしますから。」
真っ直ぐもえの目を見て、紗良は言った。
「でも危ないよ!私だけやれば……」
「それはダメですわ!」
「……えっ?」
普段あまり感情を荒らげることのない紗良が強く否定の言葉を口にしたことに、もえは驚く。
「もえっていつもそう。私がお手伝いすると言っても、『このくらい平気だから』なんて言って、結局ひとりで全部片付けちゃうんですよね。」
「そうだっけ…?」
「そうですわよ!」
ピンと来ない様子のもえに少々呆れながらも、紗良は続ける。
「……だから『私も役に立てますよ〜』って、もえにわかってほしいんです。」
紗良は一瞬も目を逸らさない。
もえは知っていた。紗良は見かけによらず頑固だということを。説得は無駄だということを。
「……わかった。やれるだけやってみよう!」
そして、もえ自身にも勝算はあった。プリキュアの力がどの程度かまだわかりかねるけれど、この方法ならきっと──
「心は決まったロル?さあ、プリキュアに変身するロル!」
「うん!」
「ええ!」
朝から灰色の雲に包まれていた空は、少しだけ陽の光を覗かせていた。
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